通風の症状
通風の初期症状は、風が吹いても痛いと言われる程に、突然、下肢の関節に強烈な痛み(通風発作)を起こす特徴があります。
このような通風発作は、夜中や朝方など、血圧や体温が低く血液の循環が鈍くなっている時に起こる事が多く、寝る前に関節にピリピリとした軽い痛みや違和感などの兆候が現われる場合もあります。
足首や足の甲、足の指など、膝から下の関節に痛みが生じる事が多い傾向にありますが、手の指や手の甲、胸や背中など、上半身の関節に病変が現われ、強い痛みが起こる場合もあります。
通風の症状は 関節リウマチにとても似ていますが、通風の多くは片足の関節だけなど、一部の関節だけに痛みが起こるのに対して、関節リウマチの多くは左右対称に痛みが起こったり、いくつもの関節が同時に痛むようになります。
初期症状である通風発作は、その後2~3日すると徐々に痛みが治まっていき、1~2週間程すると痛みを全く感じなくなります。
しかし、痛みが治まったからといってそのまま放っておくと、再び通風発作に見舞われるようになり、その発作を起こす間隔が少しずつ短くなっていきます。
そして、下肢の他にも体のふしぶしの様々な関節で激しい痛みが生じるようになっていきます。
さらにひどくなると、尿酸塩結晶が腎臓の中にも沈着するようになるため、尿路結石や腎不全などの腎臓機能に障害を起こしたり、動脈硬化の進行を早めるため、脳梗塞や心筋梗塞などの重篤な病気を引き起こす可能性が高くなります。