通風の原因
通風は、尿酸が血液中で7mg/dlを超えると結晶化しはじめ、関節内に沈着すると炎症を起こすため、激しい痛みを引き起こすようになります。
尿酸は、プリン体の代謝産物で、食事や運動などで体内のエネルギーを消費した際にできる老廃物です。
プリン体は、あらゆる食べ物に含まれていますが、レバー、肝、白子などの内臓、干し椎茸、かつお節、煮干などの干物、肉、魚、エビなどはプリン体を多く含んでいますので、そのような食事を取り過ぎると尿酸値が上がりやすくなります。
また、激しい運動や寝不足、ストレスや疲労などで体内に疲労物質(乳酸)が多く溜まっていると、体内が酸性に傾いて尿酸が溶けにくくなるため、体内の尿酸が排出されずに溜まりやすくなり、通風を発症しやすくなります。
特にウエイトトレーニングや100m走などの無酸素運動は、体への負担が大きく、体内で乳酸が大量に作られるために、通風発作を起こしやすくなると言われています。
また、飲酒によるアルコール摂取も、アルコールが分解された際に乳酸を多く作り出しますので、尿酸が体内に溜まりやすくなります。
特にアルコール類の中でもビールには、プリン体が多く含まれていますので、飲みすぎる事で通風の発症リスクを高くする危険性があります。